エコキュートというと、節約できたり災害時にも役立つなど、メリットが魅力的な印象ではないでしょうか。
メリット豊富なエコキュートにも、実はデメリットがありますし、双方を把握した上で天秤に掛けたり導入の検討を行うことが大切です。
代表的なデメリットといえばやはり、導入コストが決して安くはなく、元を取るまでに時間が掛かることです。
また設置にはスペースを必要としますし、静かな時間帯に運転音が気になる可能性もあります。
意外かもしれませんが、エコキュートはシャワーの威力が弱いので、水圧の強いシャワーを求める人には不向きです。
タンクに一度水を貯めてからお湯にするのがエコキュートですから、シャワーには使えても飲用は不可能です。
災害時にタンクのお湯が使えるのはメリットですが、一度冷めてしまうと再加熱が必要なので、電力供給が途絶えているとお湯は使えないです。
このように必ずしもメリットばかりではありませんが、しかし欠点も理解することで、比較検討して前向きに導入を決められるのではないでしょうか。
エコキュートと一口に言っても、その種類は大きくフルオート・セミオート・給湯専用の3つのグレートに分けられます。
メーカーによっては名称が異なるケースもありますが、これらは搭載されている機能が異なるので、エコキュートの導入を検討する際はこれらの違いについて理解しておくことが大切です。
フルオートは、最も主流のタイプで、自動湯はり・自動保温・追い炊き・自動足し湯のすべての機能が搭載されています。
エコキュートの最上位機能タイプで、価格も最も高くなっていますが、予算に余裕があるのであればフルオートを選択しておけば間違いありません。
セミオートは、自動湯はりはできますが、追い炊きや自動保温ができないタイプです。
追い炊き機能、自動保温機能は搭載されていないため、浴槽内のお湯を温め直したい場合は手動による高温足し湯を行う必要があります。
フルオートと比べて利便性は劣りますが、高温足し湯は追い炊きや自動保温と比べて光熱費が抑えられるというメリットがあります。
給湯専用は、3種類の中で最もシンプルなタイプです。
蛇口をひねってお湯はりを行うタイプで、自動保温機能や追い炊き機能も搭載されていません。
お湯はりを行う際に自分で蛇口をひねる必要があるため、利便性は他の2つのタイプに比べて大きく劣りますが、初期コストを最小限に抑えることが可能です。